『Metal Doll Princess』

作 Rui 様


始めに(※読み飛ばしはご自由に)

え〜、始めましてRuiと申します
チャットの方で良く出没してますが、投稿では初めてです
まぁ掲示板にも出てますが
え〜と今回は一般人を哀れな機械人形に改造しちゃうSSを書かせて頂きます
まぁ元は有るんですけどね。あえて言いませんけど
それとこのジャンル初めてなんで、批判・添削等受け付けます
それではRuiがお送りする機械人形化小説
メタルドールプリンセス
お楽しみに下さい
m(__)m



一章「和泉瑠衣/Rui」


ACT1「始まり」


極東地区

その中の中央都区の片隅に、その建物はあった

そこには早坂神(はさやか じん)と言う男性と
神と同じ趣向を持つ親友那川礼(ながわ れい)と
軍と繋がりがある女性水月唯(みつき ゆい)の3人が話し合っていた

「へっ?新しい機械人形が欲しい?」
神の言葉に疑問に思う唯
「あぁ。」
「何で?ARIS(アリス)が居るじゃない。」
「そうなんだが、その、何て言うか、ガタが来ていてな。」
神の言葉に納得する唯と礼
「んで、どんぐらいの年齢が良いのかしら?」
「う〜ん、18から25辺り迄。用意出来るか?」
「うん。2〜3日中に連れて来るね。そんじゃ。」
そう言うと席を外しその場から去っていく
「…神、一つ言って良いか?」
「ん?構わんが。」
「彼女、一体何者だ?民間人みたいだが極東軍との繋がりは有る。
そして何より不思議なのが俺達が摘発されてない事だ。」
「…確かにそうだな。一体、何者なんだか…。」
「マスター。」
不意に側に居た機械人形の女性、アリスが声を掛ける
「アリス、どうした?」
「私は、どうなるのですか?」
「…廃棄処分には、ならないだろう。唯女史は機械人形に対して優しい人物と聞いている。」
そう言うとアリスの頭を撫でる
「だから、心配などするな。良いな?」
「はい。マスター。」

極東地区中央都区セレンシェル学園

この学園に通う19歳の女性
彼女の名前は和泉瑠衣
彼女が、今回のターゲットである

昼闇の学園内
校内放送が流れる
「大学部一回生の和泉瑠衣さん。第一指導室迄お越し下さい。繰り返します……。」
「…なんだろう?」
「瑠衣、早目に帰ってきてね。」
「うん。解った。」
中の良い友達に返事をすると教室を出て第一指導室に向かった

第一指導室

ドアをノックする瑠衣
「和泉さん?」
中から女性の声がする
「あっ、はい。」
素直に応える瑠衣
「入りなさい。」
「はい失礼します。」
そう言うとドアを開け中に入りドアを閉める
「気楽にしてて良いわよ。」
中に居た女性に言われソファーに座る瑠衣
「あの、一体何の用でしょうか?」
恐る恐る口を開くと向かいの女性が口を開く
「いきなりでごめんなさい。私は極東軍中央部隊人事部の水月唯よ。」
「えっ?」
唯の口から出た言葉に疑問を感じる瑠衣
「貴女、以前に何でも良いから軍の仕事に携わりたいと言ってましたね。」
「えっ?あぁ、はい。」
「どう?貴女が望むのなら大学部の卒業資格有りで、軍への入隊を認めるけど。」
「本当ですか!」
「えぇ。本当よ。」
唯の言葉に喜ぶ瑠衣
「それじゃあ放課後大学部の正門で待っていて。迎えに行くから。」
「はい。それでは、失礼しました。」
そう言うとドアを開け廊下に出るとドアを閉め嬉しそうに教室に帰っていった
「…そう言う訳ですから、書類の方お願い致します。理事長。」
そう言うとドアを開け部屋から出て行く唯

放課後

正門で唯を待つ瑠衣
するとそこに白のR33が瑠衣の目の前に止まる
ミラーが降りるとそこから唯が顔を覗かせる
「お待たせ。助手席に乗って。」
唯がそう言うと助手席に乗り込む瑠衣
「シートベルトして。行くわよ。」
瑠衣がシートベルトを着用したのを確認してアクセルを踏む唯

早坂家

家の前に車を止めるとさっさと家の中へ入って行く唯と
それを追う瑠衣

早坂家ロビー

「水月様、いらっしゃいませ。」
「やっほぅ、アリス。神は?」
「マスターは只今外出中です。予定通りでしたら30分後には帰宅の予定です。」
「そぅ。ちなみに何処に行ったか聞いてる?」
「はい。那川様の所へ行くとおっしゃってました。」
アリスから行き先を聞き考える唯
「う〜ん、それじゃちょっち遅れるわね。良いわ、帰ってくるまで待ってるわ。」
「解りました。それではソファーの方でお寛ぎ下さい。只今お茶を入れて参ります。」
「アリス、私も行くわ。瑠衣。座ってまってて。」
唯の言葉に頷く瑠衣

早坂家キッチン

「…水月様。彼女は、やっぱり。」
「察しが良いわね。けど彼女が適任よ。それに彼女にはちょっと手を加える予定だし。」
「手を?」
唯の言葉に疑問に思うアリス
「それは秘密。それにしても、良く喋るわね。」
「はい。そうプログラミングされていますから。」
「そぅ。」
「それより水月様。」
「ん?何?」
「私は、どうなるのでしょうか?」
「う〜ん、中を見てみないと何とも言えないわね。ボディ自体は交換すれば大丈夫だけど。」
「…そうですか。」
「それより、戻りましょう。瑠衣が心配するわ。」
「はい。」

再びロビー

ロビーでは瑠衣を一人の男性が見ていた
「…あ、あの、なんでしょうか?」
瑠衣の言葉に男は答えず尚も瑠衣を見続ける
「あれ?神、いつ帰って来たの?」
「お帰りなさいませ。マスター。」
「唯女史。いつ来ていたのだ?」
「ついさっき。」
「と言う事は彼女は?」
「そっ。とりあえず奥へ行きましょう。」
そう言うと奥へ消えていく唯と神
「どうぞ。」
横目に見て瑠衣にお茶を差し出すアリス
「あっ、すみません。」
そう言うとお茶を飲む瑠衣

早坂家工房

「どぅ?結構良い素材でしょ?」
「あぁ。そうだな。」
「んで、今回はどう言うタイプに改造するの?」
「純粋に戦闘用としての機械人形が欲しい。」
「それにプラスして今迄の仕事も出来るタイプにしたいと言う事かしら?」
「…当たりだ。」
神がそう言うとアリスが入ってくる
「アリス、どうした?」
「はい。和泉様が眠りましたので呼びに来ました。」
「そうか。ではこちらに運んできてくれたまえ。」
「はい。了解致しました。」
そう言うと工房から立ち去るアリス
「唯女史、手伝って貰って構わないか?」
「えぇ。」


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